大セルビア

セルビア   大セルビアは一種の拡張主義の目標と見なされる。この用語は1872年にセルビア社会主義者スヴェトザル・マルコヴィッチの冊子のなかで、侮蔑的に使用されている。その題名は「Velika Srbija」(大セルビア)であり、クロアチア人やブルガリア人などの周辺民族との衝突や、社会的・文化的変異なしでのセルビア国家の拡張をする見通しに対する著者の否定的な見解を表明したものであった。しかしながら、ボスニア・ヘルツェゴビナ出身のセルビア人の知識人イェフト・デディイェル(Jefto Dedijer)による19世紀末の著書にもこの用語は見られるように、この用語の立場は変化していった。