プロレタリアート

プロレタリアート  古代ローマ時代には帝国の広大な属州から搾取した莫大な富がローマに集積しローマ市民は労働から解放されていた。次第にパンとサーカスに没頭して働くことを放棄した者も増えていった。このような市民はラテン語でprōlētāriusと呼ばれた。 フランスの二月革命など欧州各地で起きた1848年革命に強く影響を与えたドイツのローレンツ・フォン・シュタインが1842年に刊行した著書『今日のフランスにおける社会主義共産主義』で、この語を資本主義体制下の生産手段を持たない貧困階級の意味で使ったのが初出とされる。