論語集解義疏 卷一 魏何晏集解 梁皇侃義疏 

論語学而第一 疏 論語は、是れ此の書の總名なり。学而をもちて第一篇と為す。別に中間自り講説多く、分けて課段と為す矣。侃、昔、師に業を受く。学而自り堯曰に至るまで凡て二十編なり。首末相次ぎ別科無くして、学而を以ちて最先とするは、降聖以下皆、須く学成すべきを言う。故に学記に云う、玉、琢かざれば器を為さず。人、学ばざれば道を知らず。是れ人を明らかにするには、必ず須く学ぶべし。乃ち、此の書を為し、衆典を遍該し、以て一切を教ふ。故に学而を以て先と為す也。而は、因仍也。第は、審諦なり。既に篇次を諦定し、学而を以て居首とす。故に曰く、学而第一、と也。