ターリク・イブン・ズィヤード

ターリク・イブン・ズィヤード  ターリク・イブン・ズィヤード ターリク・イブン・ズィヤードの前半生はほとんど不明だが、北アフリカベルベル人とされる。

ターリクはウマイヤ朝のカリフであるワリード1世に仕え、モロッコに駐屯していたが、711年4月29日に北西アフリカのアラブ人太守であるムーサ―・イブン・ヌサイル(英語: Musa bin Nusayr)の命令によりムスリム軍の指揮官としてイベリア半島に上陸した。

 

この上陸地点はアラビア語では彼の名にちなんで、ジャバル・ターリク(ターリクの山、جبل طارق Jabal Ṭāriq)と呼ばれ、スペイン語ジブラルタルの語源となっている。  上陸後、ターリクは船団を燃やし、不退転の覚悟を示したといわれる。7月19日に西ゴート王国の王ロデリックをグアダレーテ河畔の戦いで敗死させ、コルドバ (スペイン)やトレドなどの都市を占領しイベリア半島を征服した。征服後、知事に任命されたが、間もなくダマスカスに召喚され、そこで余生を終えた。