神秘主義

神秘主義 西洋で神秘主義の筆頭に挙げられるのが、古代ギリシャのエレウシスの秘儀である。

類似のものとしてはオルペウス教、ピタゴラス教団などがある。やや時代を下り、ネオプラトニズム(新プラトン主義)、キリスト教神秘主義、更にはヘルメス思想なども、代表的な神秘主義である。

ユダヤ教の代表的な神秘主義としてはカバラが、イスラーム圏の代表的な神秘主義としてはスーフィズムがある。

インドにおいては、バラモン教ウパニシャッドにおけるアートマン思想などが、典型的な神秘主義であり、ここから派生したヒンドゥー教や、仏教における密教なども含む、いわゆるタントラ教全般も、その典型である。

また、ヒンドゥー教においては、イスラームスーフィズムに影響を受けたバクティ信仰があげられる。

なお、こうしたインドの神秘主義は、20世紀後半のニューエイジムーブメントに多大な影響を与えている。

中国では道教の神仙思想が神秘主義である。

日本では密教及び修験道などが、代表的な神秘主義である。

禅宗は、欧米人の一部から神秘主義だと解釈されている。