フランスのブルターニュ

ブルターニュという名称は、ブルトン語でのBreizh、ガロ語でのBertaèynと同様に、「ブリトン人の地」を意味するラテン語のブリッタニア(ブリタンニア)からきている。この名称は1世紀以降ローマ人がグレートブリテン、より具体的にはローマ支配下グレートブリテン島に対して使用した。

ブリッタニアは古代ギリシャ語のΠρεττανικη (Prettanike)又はΒρεττανίαι (Brettaniai)からきている。この名称は紀元前320年代にブリテン諸島を旅したマッサリア(現在のマルセイユ)出身の探検家ピュテアスが用いた。

ローマ人はブルターニュをアルモリカと呼んだ。アルモリカとは、おそらくガリア語で「海に面した」を意味するaremoricaから派生した名称。他に、レタウニア(Letauia、英語ではLitavis)は12世紀まで使われた。おそらく「広くて平坦」または「拡大する」を意味しており、ブルターニュウェールズ語名Llydawの語源となった。