ワッハーブ派イブン・アブドゥルワッハーブの子孫アール・アッ=シャイフ サウード家が治める国(アッ=ダウラッ=サウーディー)において歴史的に国家公認の宗教者養成施設を支配して、ウラマーの指導層を形成した。 現代サウジアラビアにおいてアール・アッ=シャイフに属する人々はアール・サウードと呼ばれるサウード王家と同等の威信を保持している。両者は権力を分け合い、ウラマーや政府の官僚などの地位についている。両家の協定はアール・サウードが信仰に関わる分野においてアール・アッ=シャイフの権威を維持しサラフィー主義の原則を掲げこれを弘宣することに基礎を置く。アール・アッ=シャイフはその見返りとして、アール・サウードの政治的権威を支持する。