ポルトガル

マリア・テレサ・フォン・ポルトゥガル( 1855 - 1944 )は、オーストリア大公カール・ルートヴィヒ(皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の弟)の妃。ポルトガル語名マリア・テレザ・デ・ブラガンサ。ポルトガルの廃王ミゲル1世とその妃であるレーヴェンシュタイン=ヴェルトハイム=ローゼンベルク侯女アーデルハイトの次女としてクラインホイバッハで生まれた。父ミゲルは、姪にあたるポルトガル女王マリア2世と王位を争って敗北した経緯から、ポルトガル一家はオーストリア庇護下にあった。

皇太子となったフランツ・フェルディナントが、身分の低い貴族出身であるゾフィー・ホテクと結婚するに当たり、激高した皇帝をなだめ、渋々ながら結婚に同意させたのは、マリア・テレサの仲介があったためとも言われた。